福島ニュース「福テレ」

福島県相馬市の『アグリ・コア』が4年前から栽培しているワサビ。 通常は、清流の流れる涼しい場所で水耕栽培されるのが一般的だが、独自に産み出した技術で土での栽培を可能にした。 アグリ・コア 池見弘嗣さん:「選び抜いた微生物を土に混ぜて培養する事によって、連作障害とか夏の耐暑性・暑くてもモノが育つというのを実現していますね」 またIT技術を活用し、自動で水の量に養液・肥料を与えるタイミングを管理している。さらに、日照量や室温に応じて遮光カーテンは自動で開閉するなど、栽培に適した環境を保っている。 気になる味は、ワサビ特有のツンとした辛みの後に徐々に優しい甘みも感じられるという。 アグリ・コア 寺島香織さん:「本ワサビはすごく香りが高く、甘みがあるのが特徴になってます」 元々、福島県では阿武隈高地周辺で盛んだったワサビの栽培。 しかし原発事故の影響で農家は減少していて、一年を通じ出荷ができる栽培技術で産地の復活を目指している。 アグリ・コア池見弘嗣さん:「相馬、浜通りですので、海産物も豊富でそれにワサビが合うという風に思っております」 栽培されたワサビは相馬市内の直売所で販売され、新たな特産へ販路を広げている。